Apr.12.'08.M.観劇。
ちゃんと会話が成り立っている「どん底」です。
人生を諦めたとした思えないような者共が巣食っている地下の大部屋、そのような果てしのないどん底状況の中に巧く散りばめられる笑い。
段田の役どころ(ルカー)が素敵に重鎮。緒川の絶叫に凍りつき、締めのカチューシャ生演奏合唱に涙。
あと、三上の
舞台装置(美術)も俊逸で、第一部の舞台はどん底な地下空間の木賃宿、その上部は地上になっている。それが第二部では地上部分が降りていて、吹雪荒ぶ大地、大家宅とその庭が現出する。そしてラストには地上が上がり、再びどん底空間が現れる。
前半は1時間40分もあり、若干ダレルところがあるので、も少し絞り込んでもよかったかな、という気がします。
後半は濃厚かつスピーディー&スリリングな展開です。
ルカーの言葉に触発されたどん底の住人たちが最後に見せる くじけない心 と 希望、そして 理不尽への抵抗。
そして、カチューシャ合唱へと続く。時々自動のメンバーと段田フルート、三上サックス等々芸達者なキャストによる生演奏が付加されたカチューシャの合唱。
大感激なうちに観劇を終えました。
ゴーリキー原作の「どん底」は、19世紀初頭のロシアを舞台とした社会の貧困層の悲惨な現実を描いた重いお話で、そのおはなしの重さ加減に倦厭して、あまり観たくはないお話なんですが、ケラの脚色・演出ということで期待をしていましたが、期待以上のデキで大満足でした。
スタッフ
原作:マクシム・ゴーリキー/上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
キャスト
段田安則:ルカー(どん底の住民に一筋の光を与える不思議な巡礼の老人)
江口洋介:ペーペル(ワリシーサと不倫中のイケメンな泥棒)
荻野目慶子:ワリシーサ(大家の妻)
緒川たまき:ナターシャ(ワリシーサの妹(大家夫婦にこき使われる不遇な女))
若松武史:大家(コストゥイリョフ)
大森博史:サーチン(前科持ちのインテリ)
大鷹明良:錠前屋(無愛想な鍵屋クレーシチ)
池谷のぶえ:アンナ(錠前屋の寝たきりの妻)
マギー:帽子屋(愚痴の多い帽子職人ブブーノフ)
山崎 一:役者(アル中の元役者)
松永玲子:ナースチャ(純愛を夢見る娼婦)
三上市朗:男爵(正体不明な元男爵と称する男)
犬山イヌコ:饅頭(人は良いが男嫌いな饅頭屋クワシニャー)
皆川猿時:メドヴェージェフ(警官)
あさひ7オユキ:兄と呼ばれる男
黒田大輔:弟と呼ばれる男
富川一人:靴屋(アリョーシカ)
大河内 浩:衛生局の男(セルゲイ(衛生局の者と称するが実は男爵の執事?))
時々自動:ミュージシャン(浮浪者)
ストーリー
☆ 2008年4月15日 日経新聞夕刊劇評(編集委員 河野 孝) 「大衆性あふれる現代劇に」 4/15追記
☆ 2008年4月9日 読売新聞夕刊劇評(塩崎淳一郎) 「どん底 起伏豊か ケラの構成力」
☆ ゴーリキー「どん底」(Wiki)
☆ bunkamura web siteの特集ページ
☆ bunkamura web siteの特集ページでの徳永京子氏記事「演劇史上最も軽やか、だけではない「どん底」、誕生。」
☆ 2008年3月26日 読売新聞夕刊笑える「どん底」「ゴーリキーが怒るほど改作」
上演時間
休憩15分
15:58-17:11 第2部
17:11-17:15 生演奏付きカチューシャ合唱
計3時間12分(休憩15分を含む)
カーテンコール1回1分
エントランス前
画像の隣には馬渕英俚可がいたような気がする...
観劇後東急本店懸垂幕
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観劇前情報アーカイヴ
4/7追加カキコ
各氏のブロク等からの情報では、上演時間は3時間15分(休憩15分込)だそうです。
シアターガイドさんの上演時間情報のweb siteでも「約3時間10分」と記載されています。
p.s. ぴあのweb siteに川口有紀さんのレビューが載っています。
3/26追加カキコ
読売新聞の夕刊(3/26)に紹介記事がありました。ケラさんは命を削って「どん底」を演るそうです。
2008年3月26日読売新聞夕刊笑える「どん底」「ゴーリキーが怒るほど改作」
2/10追加カキコ
チラシ確保
1/19追加カキコ
チケットメイトで4/12マチネのチケ確保。v( ̄ー ̄)v前方列右翼。
チラシver.2
1/16に確保したものです。公演スケジュールが追加されています。
12/16カキコ
うむo(^-^)o 、これは観たい!
チケット情報
S@9,000、A@7,500、コクーンシート@5,000(税込)
○ 2008/1/27一般発売
○ 2007/12/27 0:00〜2008/1/12 24:00 チケットメイト専用先行
作品紹介 Bunkamura Websiteから引用
「どん底」はモスクワ芸術座の初演以降、現在まで世界各国で上演が重ねられていて、舞台を江戸時代の長屋に置き換えた黒澤明監督の映画 「どん底」(1957年公開)でも、作品が持つ強烈なインパクトは広く知られています。
多数の賞に輝いたオルビーの「ヴァージニアウルフなんかこわくない?」(2006年)や、ウディ・アレン作「漂う電球」(2006年)などの翻訳劇でその緻密な演出手腕を改めて見せつけたKERAにとって、今回は“満を持した挑戦”といえるでしょう。そして、この刺激的な企画に、まさにKERA+THEATRE COCOON といえる、演劇巧者揃いのキャスティングが実現しました。原作の持つ重低音と、KERA独特の軽妙なリズム、曲者揃いの出演者が出会い、まったく新しい群像劇、《演劇史上、最も軽やかで切実な、そしてスリリングな「どん底」》が誕生します!どうぞご期待ください!
