2019年01月14日

顕れ〜女神イニイエの涙〜(2019年1月14日観劇)

2019/1/14‐2/3「顕れ〜女神イニイエの涙〜」(spac Autumn Spring 2018-2019)@静岡芸術劇場
Jan.14.'19.M.観劇。
 フランス公演後の日本凱旋公演初日観劇。
 ベースはアフリカの奴隷貿易の話のようだが、それだけに限定すると日本人としてはアフリカとヨーロッパ世界の歴史上の悲惨な物語として観てしまう作品か。
 イニイエの美、カルンガの人間臭さ、マイブイエのキュートさが漂う清楚な美、ウブントゥの壮絶、そしてオフィリスの後悔と絶望・・・それらがぶつかり合い、反射し合い、やがては不二となりゆく美しい舞台。
 ただ、ヨーロッパ世界のキリスト教的二元論を前提とした世界観のなかにアフリカの輪廻転生の生死観を取り込んだテクストの倒錯した生死観を垣間見たときに違和感を感じてしまった。

上演時間
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14:03−16:15
カーテンコール3回4分

スタッフ
作:レオノーラ・ミアノ/翻訳:平野暁人/上演台本・演出:宮城聰/音楽:棚川寛子

キャスト
イニイエ:鈴木陽代(S)/美加理(M)
カルンガ:阿部一徳
マイブイエ:本多麻紀/寺内亜矢子、/石井萠水/山本実幸
ウブントゥ:大高浩一/永井健二/吉見亮/横山央
オフィリス:たきいみき
ムエニ・コンゴ・マカバ:大石宣広
ダメル・ビゲ:加藤幸夫
ジャネア・ビッグ・チーフ:牧山祐大
ラスカル:大道無門優也

あらすじ spac.or.jp から抜粋

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 生命の創造神イニイエは「ストライキ」という新たな困難に直面している。
 輪廻転生を繰り返す魂が、宇宙の理に反して、人間界で再び肉体に宿ることを拒否しているのだ。
 イニイエはさまよえる霊魂を召喚し、その原因を問う。そこには「奴隷」として代々、過酷な生を授けられた魂たちの嘆きがあった。イニイエは原因となった魂の「審き」を開始する。


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2018年12月22日

「スカイライト」(2018年12月22日観劇)

12/1-12/24「スカイライト」(2018/2019シーズン演劇)@新国立劇場小劇場
Dec.22nd.'18観劇。
 かつて不倫関係にあった男女が再び出会う夜。その男女の一夜のダイアローグ劇。
 その言葉の応酬はある意味単調な部分もあるが、その一言一言にはまるで綱渡りのような緊張感が漂う。たった一言が男と女の間の均衡を大きく変えていくスリリングな舞台だ。
 蒼井優の発するマシンガンのような言葉は胸にぐさっぐさと刺さる。

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上演時間

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1302-1422
休憩
1437-1545
カーテンコール
2回3分


スタッフ
作:デイヴィッド・ヘア/翻訳:浦辺千鶴/演出:小川絵梨子

キャスト
蒼井 優:キラ
葉山奨之:エドワード
浅野雅博:トム

ストーリー nntt.jac.go.jp/play/skylight/ から抜粋
 ロンドン中心部から離れた質素なアパートに住むキラの元に、かつての不倫相手の息子であるエドワードがやってくる。妻アリスを亡くして以来、不安定なままの父親トムを助けてほしいと言い残し、彼は去る。
 同じ日の夜、期せずしてトムもまたキラの元を訪れる。三年ほど前、不倫関係が明るみになった日以来、初めて再会した二人は、夜更けまでこれまでのことを語り合う。お互いへのいまだ消えぬ想いと、解けない不信感、共有する罪の意識の間で大きく揺れ動く二人の会話は、やがてそれぞれの価値観の違いへと触れて行く。相手の急所を射抜く言葉を知っている二人の駆け引きがたどり着く先は......。

作品紹介 nntt.jac.go.jp/play/skylight/ から抜粋
 小川絵梨子が芸術監督就任後初の演出作品として取り上げるのは、演劇の原点とも言える"対話"の力への信頼に基づいた秀作、デイヴィッド・ヘアの『スカイライト』。
 1995年に初演されて以降、様々な演出家の手により幾度となく上演が重ねられてきました。
 かつて不倫関係にあった二人の男女のダイアローグは、常に綱渡りのような緊張を孕み、ちょっとした一言で均衡が大きく揺らいでいく様は、まさにドラマティック。登場人物はわずか三人、しかも舞台にいるのは常に二人だけというミニマムな人間関係を、戯曲の機微を細やかに掬い取る手腕が高い評価を得る小川絵梨子が、どのように演出するかが見どころです。


オペラシティーのクリスマス

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2018年12月01日

「歯車」(2018年12月1日観劇)

11/24-12/15「歯車」(SPAC秋→春シーズン2018-2019)@静岡芸術劇場
 Dec.1.'18.観劇。開演と同時に三島さんの怪演「カリスマ理容師」に遭遇し、若菜さんと芙三次さんのどアップに逢えました。役得?のM列下手。
 多田淳之介演出は初見。「歯車」は芥川龍之介の遺作で、芥川が1927年に自死した後に発表された小説。その小説を素材として演出家と6人の俳優が何日もワーキングするなかで創り上げられた舞台。
(以下作成中)

上演時間
1330-プレトーク(永井健二)
1405-1600
カーテンコール2回3分
1605-1640 演出の多田淳之介さんと6人のキャストによるアフタートーク、司会:大岡淳 (SPAC文芸部)

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作品紹介 spac.or.jp/haguruma_2018.html から抜粋
 昭和二年に自死した後に発表された小説『歯車』は、ある男が知人の結婚披露式への出席のために上京し、ホテルに滞在しながら執筆を行なう数日を描いている。
 義兄の訃報をはじめ、破滅や死への不安に襲われながらも心を平静に保とうと執筆に向かう姿は、最期の刻を間近にした芥川本人の姿にも重なる。
 劇団「東京デスロック」主宰として国内外で活躍の場を広げ、埼玉県の富士見市民文化会館キラリ☆ふじみの芸術監督を務める多田淳之介、初のSPAC演出作。

スパック新聞「歯車」は←こちら


スタッフ
構成・演出: 多田淳之介/原作: 芥川龍之介

キャスト[五十音順]
大内智美/奥野晃士/春日井一平/河村若菜/坂東芙三次/三島景太


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2018年10月28日

「修道女たち」(2018年10月28日マチネ観劇)

10/20-11/15「修道女たち」(KERA・MAP #008)@下北沢本多劇場
 Oct.28.'18.M.観劇。プレオーダーで週末マチネを確保しての観劇です。プレオーダーでチケットを確保した甲斐がありました。
 アーメンならぬ、「ギッチョラ」が祈りの言葉となるKERA的時空間が炸裂している。
 人里離れた修道院に暮らす修道女たちの聖、そして性を含めた生が綴られる3時間15分。時間の経過を感じさせない舞台の展開がある。ただ白塗りのメイクは残念。(以下作成中・・・。)


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作品紹介
 宗教とは無縁な私が聖職者の物語を描きたいと欲するのは何故なのだろう。理由はいくつでも挙げられる。
 第一に、禁欲的であらねばならぬというのが魅力的。奔放不覊な人間を描くよりずっと面白い。「やっちゃいけないことばかり」というシチュエーションは、コントにもシットコムにももってこいだ。
 第二に、宗教的モチーフが、シュールレアリズムやマジックリアリズム、或いは不条理劇と非常に相性がよい。不思議なことがいくら起こっても、「なるほど、神様関係のお話だからな」と思ってもらえる。
 時間が無くて二つしか思い浮かばなかったが、かつて神父を登場人物にした舞台をいくつか描いてきた私が、満を持して修道女の世界に挑む。しかも複数だ。修道女の群像劇である。どんなテイストのどんなお話になるかは神のみぞ知る。ご期待ください。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(cubeのHPから抜粋)


上演時間
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13:04-14:16
休憩
14:31-16:16
カーテンコール2回3分

スタッフ
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

キャスト
鈴木杏:オネージー(村の女)
緒川たまき:シスター・ニンニ(オネージーの親しい友人)
鈴木浩介:テオ(帰還兵)
伊勢志摩:シスター・マーロウ(修道院長)
伊藤梨沙子:シスター・ソラーニ
松永玲子:シスター・アニドーラ
みのすけ:テンダロ/ドルフ(村の男)/保安官/死神
犬山イヌコ:シスター・ノイ
高橋ひとみ:シスター・ダル(ソラーニの母親)

チケット
チケット料金7,400円(前売当日共/全席指定・税込)
東京公演 2018年8月25日(土)発売
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2018年10月20日

授業(2018年10月20日観劇)

10/6-10/28「授業」(SPAC秋→春シーズン2018-2019)@静岡芸術劇場
Oct.20.'18.M観劇。
 客席入り口にはいつもの通りに、宮城総監督がお出迎え。フランス公演の最中に先に帰国した模様。
 開演前には西、菊川の両演出による前説。前説途中に最前列に座った谷口に挨拶もしてくれた。(;'∀')
 次にキャストによるアナウンス(というよりは、舞台前から客席を巡回しながらの開演前の注意)で、10/20は貴島 豪による3回リピート(^^;
と開演前から盛りだくさんのお楽しみがあり。

 舞台は数分遅れのスタート。若い女性がとある教授の自宅で個人教授を受けるというお話。
 どことなく自信無げな教授、それに反して極めて快活な女生徒。3週間で博士になる、目指すはノーベル賞の全賞制覇。
 授業は算数から始まり、足し算は難なくこなすが、引き算になるとなにやら雲行きがあやしくなりだし、言語学の授業に至っては目もうつろになり出し、歯が痛いと訴える女生徒。
 教授役は三人の男優(貴島、野口、渡辺)が、シーケンシャルに、やがてはパラレルに同時進行で演じる。その三者三様の癖を持つ男優を、一身で受け止め、やがてぼろぼろに壊れてゆく女生徒(布施)。
 決して笑い転げる舞台ではない。人間の暗の部分、無明ともいうべきものにじっくりと浸かってしまう舞台である。まさに不条理の真骨頂だ。

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上演時間

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14:03-15:25
カーテンコール4回5分

スタッフ
演出: 西 悟志
共同演出: 菊川朝子
作: ウジェーヌ・イヨネスコ
翻訳: 安堂信也、木村光一

キャスト
貴島 豪
野口俊丞
布施安寿香
渡辺敬彦

作品紹介 spac.co.jp から抜粋
 ある教授のもとに、ひとりの生徒が個人授業を受けに訪れる。穏やかに始まった授業は徐々に変調をきたし、衝撃のラストへ…。
 ルーマニアの劇作家、ウジェーヌ・イヨネスコにより1950年に発表され、「喜劇的ドラマ」と副題がつけられたこの作品では、ナンセンスな笑いとともに日常に潜む狂気とコミュニケーション不全が描かれている。半世紀以上にわたり世界各地で上演され続ける不条理演劇の傑作に、鬼才・西悟志が挑む。高い評価を得ながらも長らく演劇活動を休止していた稀代の演出家を、宮城聰が大抜擢。



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2018年09月16日

「出口なし」(2018/9/15観劇)

8/25-9/24「出口なし」(シス・カンパニー公演)@新国立劇場小劇場
Sep.15.'18.M.観劇。窓もなくドアも開かない密室に、訳ありの過去を背負った男女3人が案内されてきた。これまで何の接点もなかった3人がお互いを挑発しあいながら、それぞれの人生を語り出す。
 実は彼らは死んだ後にこの密室にやってきたのであった・・・。永遠の時間に対峙するとき、人はどうなるのか。
(以下作成中)

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スタッフ
作:ジャン=ポール・サルトル
演出・上演台本:小川絵梨子

キャスト
大竹しのぶ:イネス
多部未華子:エステル
段田安則:ガルサン
本多遼:ボーイ

上演時間
14:00-15:20
カーテンコール2回2分
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作品紹介 siscompany.comから抜粋
 人間の根源を実存主義という哲学概念から探求してきた哲学者サルトルには、劇作家、小説家としての顔がありました。この度、私たちシス・カンパニーが挑む『出口なし』は、彼の劇作家としての代表作で、日本を含めた全世界で繰り返し上演されてきた作品です。
 「サルトルって哲学者のサルトル?小難しそう・・・」という声が聞こえてきそうですが、心配は全く無用!
 私たちは哲学論議をぶつけるためにこの演目を選んだのではなく、理由はズバリ、この戯曲に描かれた「密室」という究極の状況下での人間関係や感情の動きが、実に濃密で高いエネルギーを発しているから!
 それを演劇界屈指の顔ぶれで見られるチャンスが今回のシス・カンパニー公演『出口なし』なのです。
 設定は窓もなくドアも開かない密室。
 そこに、何の接点もない男女3人が集められます。そこには鏡もないため、自分の姿を見ることはできません。そこで自分の姿や存在を確かめられるのは、目の前にいる相手を通して確かめるのみ。自分がどんな存在でそこに在るのかは相手を通してしかわからない。これは、社会生活上でも同様で、社会で自分がどのような存在と見られているのかは、自分の判断ではなく、自分に向けられる他者の態度や視線でしか自分の社会的存在を知ることができないのです。この『出口なし』に先立って、サルトルは大著『存在と無』で、「無の問題」「対自存在」「対他存在」などを論じていますが、他者の意識との相克的関係を極限的な形で表現したのが、この戯曲『出口なし』だと言われています。

Story siscompany.comから抜粋
 とある一室に、それぞれ初対面のガルサン、イネス、エステルの男女3人が案内されてきた。
 この部屋には窓もなく、鏡もない。
 これまで接点もなかった3人だったが、次第に互いの素性や過去を語り出す。
 ガルサンはジャーナリスト、イネスは郵便局員、そして、エステルには年が離れた裕福な夫がいたという。
 それぞれがここに来るまでの話はするものの、特に理解し合う気もない3人は、互いを挑発し合い、傷つけ合うような言葉をぶつけ合う。
 そして、この出口のない密室でお互いを苦しめ合うことでしか、自分の存在を確認する術もない。
 なぜ3人は一室に集められたのか・・・。
 ここで、彼らは何らかの救いを見出せるのだろうか?
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2018年07月25日

「睾丸」(2018年7月21日マチネ観劇)

7/6-7/29「睾丸」(Nylon100℃ 46th SESSION)@東京芸術劇場シアターウエスト
Jul.21.'18.M.観劇。
 ナイロン100℃の25周年記念公演の第2弾。「睾丸」の時代設定は今から25年前の1993年、ナイロン100℃が始動した年。
 
 舞台はその1993年に25年ぶりに再会した二人の男と彼らの家族の物語である。バブルがはじけ、失われた90年代がスタートし始めていた混沌とした時が舞台となっている。

 1968年、社会全体が学生運動の嵐――社会の支配、管理の構造を解体しようとする運動とこれを維持し温存しようとする体制との攻防――のなかで、まさに「全共闘世代」の二人とその取り巻きは青春を燃やしていた。
 
 1993年の日本、25年前の学生運動での自らの所業を引きずりながら生きている一組の夫妻、赤本健三(三宅弘城)と亜子(坂井真紀)。そこにかつてのセクトのリーダーであった七ツ森豊(安井順平)の死を告げる電報が届く。
 その突然の電報を不審に感じる赤本夫妻にところに、突然現れる25年前の活動仲間の立石伸高(みのすけ)。
 そこから舞台が始まる。

 学生運動に明け暮れる青春を生きた全共闘世代。その瞬間瞬間を生きた若者たちの人間模様を1993年と1968年との時空間を行き来しながら暴き出してゆく。
 鴻上やら、清水やらの実在の演劇人が端々に出てくる会話がもたらす乾いた笑いで綴られる3時間。その時空間を過ごすうちに、とてつもないヒリヒリ感に包まれる自分がいることを見出す。

 しらけ世代、無共闘世代として生きてきたからか、1968年当時は小学生であった私にとって学生運動とは、テレビを通して観るだけの大人たちのバカげた騒動でしかなかった。その時代を描き切るケラさんの筆力はやはり畏るべし。

 蛇足ですが、客席を見渡すと、観客もそれなりに年を取ってきている。自身を含めてアラフィフ、オーバーアラカンばかり。20数年舞台を見続けてきていれば、これも当然かもしれない。
 ここにも高齢社会の波を垣間見る。

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作品紹介 sillywalk.com から抜粋
 ナイロン100℃、25周年記念公演の第2弾をお贈りする。だからというわけでもないが、25年前=1993年を時代設定にしたいと、今のところ考えている。
 1993年に25年ぶりに再会した二人の男と、彼らの家族の物語。
 1993年の25年前が1968年だと気づいたのは好都合だった。
 1968年。この年の5月、フランスはパリの衛星都市ナンテールに端を発した若者たちの反乱が、程なく日本にも飛び火した。支配・管理の構造を解体しようとする運動と、これを維持し温存しようとする体制との攻防の中で、若き二人は青春を燃やしていたのではないか。
ならば68年を描いてはどうだ。否、その領域には、すでに先人達が数々の名作を遺している。私なんぞが今さら出る幕じゃない。
1968年と2018年を結ぶ半世紀のきっかり中間地点。バブル経済が弾け、浮かれた日々を突然封じられた1993年の日本。
 「男なら我慢せい!金玉がついてるなら耐え抜かんか!」
 厳格な父親の叱咤を浴びながら育った男が、かつての盟友に会ってたいそう幻滅するお話だ。こちらの方がずっと興味深い。
主宰 ケラリィーノ・サンドロヴッチ


上演時間
上演時間
13:30-15:01
休憩
15:14-16:45
カーテンコール2回3分
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スタッフ
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

キャスト
三宅弘城:赤本健三
みのすけ:立石伸高

新谷真弓:浩子(光吉の元嫁)/看護師
廣川三憲:霧島作郎(亜子の恋人)/学部長/マスター/入院患者
長田奈麻:立石静
喜安浩平:多田厚夫(巡査)/医者
吉増裕士:歌田(愛美の父親)/入院患者
眼 鏡太郎:コナザワ(学生)/医者
皆戸麻衣:ワタナベ(学生)/入院患者
菊池明明:歌田愛美/ウェイトレス
森田甘路:立石伸也/学生/入院患者
大石将弘:江戸一/カンバラ(学生)

坂井真紀:赤本亜子
根本宗子:赤本桃子/看護師
安井順平:七ツ森豊
赤堀雅秋:光吉(亜子の弟)

東京公演チケット
全席指定・税込  6,900 円/学生割引券 3,400 円
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2018年05月05日

マハーバーラタ〜ナラ王の冒険〜(2018年5月5日観劇)

5/3,4,5,6「マハーバーラタ〜ナラ王の冒険〜」(ふじのくに野外芸術フェスタ2018)@駿府城公園紅葉山庭園前広場特設会場
May.5th.'18.観劇。
 宮城聰の祝祭音楽劇『マハーバーラタ〜ナラ王の冒険〜』。“リング状”舞台が駿府城公園にまたまた登場!
 古来インドより伝わる叙事詩の中で最も美しく壮大な愛の物語を壮麗なビジュアルで描く『マハーバーラタ〜ナラ王の冒険〜』。2015年公演に続き再見。

 薫風香る皐月、借景は木立、その向うには静岡県庁別館や呉服町タワーの照明がみえる。そこに乱舞するSpacの俳優たち。そして、それを支える見事なパーカッションの音色。
 まさに人間讃歌の祝祭劇だ。

上演時間
19:00-20:50
カーテンコール4回5分

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スタッフ
演出:宮城聰/台本:久保田梓美/音楽:棚川寛子/空間構成:木津潤平
 
キャスト
語り:阿部一徳
ダマヤンティ:美加理
ナラ王:大高浩一
御者バールシュエーヤ:大内米治
乳母ケーシニー:赤松直美
ナラ王の弟プシュカラ:牧山祐大
悪魔カリ:横山 央
猟師/ビーマ王:渡辺敬彦
母后:本多麻紀
母后の娘スナンダー:石井萠水
リッパルナ王:大道無門優也
僧侶ステーヴァ:武石守正
帝釈天:舘野百代(M)/榊原有美(S)
火天:本多麻紀(M)/桜内結う(S)
水天:布施安寿香(M)/山本実幸(S)
閻魔:片岡佐知子(M)/関根淳子(S)
カルコータカ:榊原有美(M)/片岡佐知子(S)
演奏:寺内亜矢子/石井萠水/加藤幸夫/桜内結う/佐藤ゆず/仲村悠希/森山冬子/山本実幸/吉見 亮/若宮羊市

作品紹介 spac.or.jpから抜粋
 SPAC祝祭音楽劇の頂点、『マハーバーラタ』を体験したか!!!
 王家の熾烈な争いを軸とした古代インドの国民的大叙事詩のなかで、最も美しいロマンスといわれる挿話『ナラ王物語』。争いの絶えない俗界に咲く花のような物語を、宮城聰は「平安時代に伝わっていたら・・・」という大胆な着想のもと、絢爛豪華な舞台絵巻に昇華させる。圧巻は神々と人間が駆け巡る360度の大パノラマ舞台!俳優たちの動きと重厚な語り、さらに生演奏が三位一体となり、眼前に天上の祝祭が広がる。2014年、フランス・アヴィニョン演劇祭の大観衆を驚嘆させた本作は、この秋に開催される日本博「ジャポニスム2018」でパリを熱狂の渦に巻き込むことだろう。世界が注目する宮城聰×SPACの代表作、あの興奮を再び新緑の駿府城公園で!

あらすじ spac.or.jpから抜粋
 その美しさで神々をも虜にするダマヤンティ姫が夫に選んだのは、人間の子・ナラ王だった。その結婚を妬んだ悪魔カリの呪いによって、ナラ王は弟との賭博に負け国を手放すことになる。落ちのびていく夫に連れ添おうとしたダマヤンティ。だが疲れて眠っている間に、彼女の衣の切れ端を持ってナラは去る。夫を捜して森をさまようダマヤンティを様々な困難が襲う。行く先々で危機を乗り越えた彼女はやがて父親の治める国へ。一方ナラも数奇な運命を経てその国にたどり着く。果たして夫婦は再会し、国を取り戻すことが出来るのか…

チケット
一般大人:4,100円
☆ペア割引/グループ割引/ゆうゆう割引(満60歳以上対象)/学割など
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2018年04月30日

ナイロン100℃ 45th SESSION「百年の秘密」(2018年4月30日観劇)

4/7-4/30「百年の秘密」(ナイロン100℃ 45th SESSION)@下北沢本多劇場
Apr.30.'18.M、東京最終公演観劇。
 初演はナイロン100℃38th SESSION「百年の秘密」(2012年4月28日マチネ)に観ているので、6年ぶりの再演となる。
 ガブリエル・ガルシア=マルケスの「百年の孤独」を彷彿とさせる時間軸を縦横無尽に行き来する戯曲である。
 初演ではその捕捉にエネルギーを消耗するだけであった。
 再演は初演よりも数段分かりやすく、初演では理解しきれなかった部分が解消し、素直に感情移入する作品に仕上がっている。ケラさんとナイロン100メンバー、そして客演の偉大なる挑戦に乾杯。

以下作成中・・・・。
 
上演時間
1305-1445
休憩
1502-1628
カーテンコール4回3分、ケラさんの登場もあり。

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スタッフ
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

キャスト
犬山イヌコ:ティルダ・ベイカー/ニッキー(フリッツの孫)
峯村リエ:コナ・アーネット/ドリス(ポニーの孫)

みのすけ:チャド・アビントン(ティルダとコナの同級生)
大倉孝二:エース・ベイカー(ティルダの兄)
松永玲子:パオラ・ベイカー(ティルダとエースの母・ウィルアムの妻)/老年のポニー
村岡希美:リーザロッテ・オルオフ(ティルダとコナの同級生)
長田奈麻:メアリー(ベイカー家の女中)
廣川三憲:ウィリアム・ベイカー(ティルダとエースの父・パラオの夫)/老年のフリッツ
安澤千草:家を買いに来た客・妻
藤田秀世:家を買いに来た客・夫/カウフマン(リーザロッテの夫)
猪俣三四郎:不動産屋
菊池明明:ヴェロニカ(エースの恋人)
小園茉奈:ブラックウッド家のメイド
木乃江祐希:家を買いに来た客・息子の恋人(ケイト)
伊与勢我無:家を買いに来た客・息子(ロビン)

萩原聖人:カレル・シュナイダー
泉澤祐希:フリッツ・ブラックウッド(ティルダとフォンスの息子)
伊藤梨沙子:ポニー・シュナイダー(コナとカレルの娘)
山西 惇:フォンス・ブラックウッド(ベイカー家の隣人)

ケラさんメモ
 『百年の秘密』はあの震災の翌年に初演された。二人の女性の奇妙な友情を軸に、彼女達をとりまく人々に訪れた「日常の数十分」をいくつか切り取り、約80年という長いスパンで、但し時系列に添うことなく並べたクロニクル。劇中に震災を想起させるような要素は皆無だが、執筆≠稽古中、ずっと頭にあったのは、幸せとは言えぬ亡くなり方をした方々の、その人生を引っくるめて「悲惨」と称してしまうことへの反発と、そう称されてしまう人生たちへの擁護だった。「終わり良ければ」は人の一生には当てはまらないのではないか。別の言い方をすれば、そもそも悲惨でない人生なんてないんじゃないか。そんな気持ちだった。

 「どうしても再演しておきたい公演」というのは滅多にない。「どうしても」となると、劇団での上演に関しては、今やこの作品が唯一。最後の一本だ。再演時に取材をお受けすると、まず「どうしてこれを今再演したかったのでしょう」と聞かれる。そんなこと聞かれても、再演したかったからです、としか言い様がない。どうしても再演したかった。
 実は初演時から「絶対再演したい」とプロデューサーに直訴していた。初演の出来が悪かったからとか、観客の評判が良かったからではない。強いて言うなら、作品側から求められていたのだ。
 ナイロン25周年に相応しい、決定版再演にします。ぜひとも足をお運び頂きたい。
主宰 ケラリーノ・サンドロヴィッチ(本チラシより)


チケット
 2018年1月9日から『百年の秘密』のチケット最速先行(プレオーダー)の実施。(2017.12.20告知)

 料金:全席指定・税込6,900円 学生割引券3,400円 ※学生割引券はチケットぴあ前売のみ取扱
 発売日:2018年2月17日(土)



初期告知
2017年11月10日に
http://www.cubeinc.co.jp/news/#25
で、告知されています。
以下、抜粋です。
-------------------(抜粋)-------------------
 来年2018年にナイロン100℃は結成25周年を迎えます。記念年に際して、2018年4月と7月に本公演の上演が決定しました!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント(仮チラシより)
 四半世紀、続けてしまった。こんなに続くなんて夢にも思わなかった。
 ずっと一緒に創作してくれた劇団員、支えてくれたスタッフと客演陣、そしてこんなに安定しない作風と身勝手な態度を見捨てずにいてくれた観客の皆様に謝意を。
 25周年を記念して、2018年は、近年の劇団公演の中では抜きん出た一作、どうしても再演したかった『百年の秘密』と、赤軍派の内ゲバ事件に材をとる予定のやさぐれた新作群像劇『睾丸』(仮題)を上演する。
 もう暫くの間、我々にしか作れない演劇をやり続けるつもり。しくよろ。
主宰:ケラリーノ・サンドロヴィッチ


【公演概要】

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○ナイロン100℃ 45th SESSION『百年の秘密』
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:犬山イヌコ/峯村リエ
みのすけ/大倉孝二/松永玲子/村岡希美/長田奈麻/廣川三憲/安澤千草/藤田秀世/猪俣三四郎/菊池明明/小園茉奈/乃江祐希/伊与勢我無
萩原聖人/泉澤祐希/伊藤梨沙子/山西 惇

【東京公演】2018年4月 下北沢 本多劇場  5月兵庫、愛知、長野公演予定

○ナイロン100℃ 46th SESSION『睾丸』(仮題)
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:
三宅弘城/みのすけ
新谷真弓/廣川三憲/長田奈麻/喜安浩平/吉増裕士/眼 鏡太郎/皆戸麻衣/菊池明明/森田甘路/大石将弘
坂井真紀/根本宗子/安井順平/赤堀雅秋

【東京公演】2018年7月 池袋 東京芸術劇場 シアターウエスト 他
posted by shin at 21:55| Comment(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月28日

「寿歌」(2018年4月28日観劇)

4/28,30「寿歌」(ふじのくに⇄せかい演劇祭2018)@舞台芸術公園 野外劇場「有度」
Apr.28.'18観劇。
 核戦争後のガレキの山の世界。戦争が終わった後にもコンピュータの誤作動で核兵器が飛び交い、Li弾が生き残る人を焼き殺している世界。その荒野を彷徨う旅芸人のゲサクとキョウコ。そこに現れるヤスオという男。ストーリーとしてはそれだけである。
 淡路出身の奥野と生粋の浪速っ子のたきいみきとの関西弁の応酬は楽しい。関西の淫語とノリが飛び交う舞台は観客の年齢やそのバックボーンにより単発的かつ局所的にウケる。
 しかし、それら笑いのセリフが紡ぎだす心象風景は切なく、極めて切ない舞台となっている。キョウコの透明な切なさが際立つ。

写真 (2018-04-29 9_42_32).jpg
 
上演時間
客入れに手間取ったせいか、開演時間の18:15が若干遅れる。
18:23-19:55
カーテンコール4回2分

 舞台芸術公園野外劇場「有度」での「寿歌」公演は冷える。配布資料には使い捨てカイロ、防寒シートも含まれているがそれでも冷えます。防寒程度はダウンジャケットを着る位の覚悟が丁度良いかと思います。

スタッフ
作:北村想/演出:宮城聰/美術:カミイケタクヤ/照明:木藤歩

キャスト
奥野晃士:ゲサク
たきいみき:キョウコ
春日井一平:ヤスオ(ヤソ)

作品紹介 spac.or.jp から抜粋
 本作は、劇作家・北村想氏が1979年に発表した氏の代表作で、80年代に演劇の歴史を変えたとも言われる戯曲です。
 核戦争後の廃墟と化した世界を放浪する男女3人の物語。近未来的な世界観がまさに現実に迫る今、宮城聰が新たな演出で手掛けます。
 上演言語/字幕:日本語上演/英語字幕
 座席:全席自由

宮城 聰 メモ spac.or.jp から抜粋
 『寿歌』という戯曲がいかに特別なものであるかは、近年まで優れた上演が途絶えないという事実からもじゅうぶん証されていると思います。
 では僕がその優れた上演史に「錦上花を添える」ことができるかどうか。それはまだわかりません。
 じゃあ自信もないのになぜ演出する気になったかと言えば、僕は北村想という人のことをあまり知らないなあと思ったからです。
 ん?
 それがなぜ演出する理由になる?
 いや、ひどく自分勝手な理由なのですが、「その人のことを知りたいときはその人の戯曲を演出する」というのが、僕が上演戯曲を選ぶ際のいちばんの動機だからです。
 『寿歌』を演出すれば、北村想という人の、ものの考え方とか、外界との距離の取り方とか、生理とかがわかってくるんじゃないかと思います。
 いま僕はそれを知りたいんですね。今を乗り越えるために、それを知りたい。
 いかがですか?
 ご一緒に、このプロセスを、たどりませんか?

ふじのくに⇄せかい演劇祭2018オープニングイベント
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posted by shin at 23:50| Comment(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする